どーるぷりんせす




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「お疲れさまでしたー」


無事撮影初日を終えたあたしは、バンに乗って帰ろうとしていた。


「あ、花岡待って!」


そこに吉田くんが駆け寄ってきて、小さなメモを渡された。


「それ、俺のアドレスだから。メールして!じゃあまたね」

「あ、うん。」


メモを開けると本当に吉田くんのアドレスが書かれていた。


帰ったらメールしよう。


「吉田くんに惚れたらだめだぞ?」

「惚れませんよ!」

あたしには祐くんが居るもん。


「でも結構あるからな。ドラマで恋人役をしていた奴らが本当に恋に落ちるってこと」


「へぇー‥」


確かに、3ヶ月も恋人なんだもん。

そりゃ恋に発展するよね。

でもあたしは大丈夫。
祐くんが居るもん!

祐くんしか好きになれないもん。


「大丈夫です!」

自信満々のあたしに苦笑する鈴木さん。


真剣なのに笑わないでくださいよーっ!