近距離で
小春ちゃんと目があった。

あ、やべ…!
『ごめん!』

俺は慌てて手を退けた。

ちょっとびっくりさせたかも…


俺が小春ちゃんをみると

小春ちゃんは案の定カップを持ったまま固まっていた。

『小春ちゃん…』

小春ちゃんの顔の前で手を振る

小春ちゃんはハッとした。

『あ…あの…』

テンパる小春ちゃん。


『いや…俺がごめんね?
ただ、いきなり叫ぶから…』


小春ちゃんは
暗がりでもわかるくらい頬が赤かった。

『あ…うちいつもこんなんで…』


うん。
半日にして早くも俺は
小春ちゃんをわかってきた。

小春ちゃんは
少し上目遣いで俺をみた。

『直樹くんって……
ロマンチック派?』


……はい?


『ロ…ロマン?』


前言撤回。

小春ちゃんが…
わからない…


小春ちゃんは頬を染めて
照れている。


『うん…一目惚れとか信じる?』


『ひ…一目惚れ?』



『うち…一目惚れしたっぽい…』