小春ちゃんとの遠距離が始まり
約半年後の冬休み。


俺はまた大阪にきた。


今回は長期じゃないけど。


『直樹きゅ~ん』


『姉貴じゃま。消えて』


『むっ!むき―』


『小春ちゃん…また後でね』


『…………はい』


しょんぼりしながら
太一くんの部屋を後にする
小春ちゃん。


久しぶりの再会。


小春ちゃんの気持ちも分かる。


だけど今回は
太一くん優先だ。


いよいよ試験が近付いた
太一くんは夏よりもピリピリしていた。



大丈夫…なんて気休めだよな。



だから俺は限られた時間だけど
太一くんの勉強をみてやる。



太一くんの傍にいてあげたい。