駐車場までついて
車に乗り込む。


エンジンをかける俺に


『ふわぁ~運転とかカッコいい~!』


小春ちゃんはそう言いながら
カバンをゴソゴソしだした。


まさか…


再び俺をみた小春ちゃんは
案の定デジカメを向けていた。


パシャッ


『ちょ…』
『ふへへ~』

『………』

デレ顔で画面を見る小春ちゃんのおでこを小突く。


まったく…


だけどそんな姿すら
嬉しく思う。


ずっと逢いたかった…。



『…今日からまた一緒だな』


俺の言葉に
小春ちゃんが顔を上げた。


『うん…嬉し~』


トロンと笑う小春ちゃん。



この春から小春ちゃんは
名古屋近辺の専門学校に通う。


アニメ関係の専門学校だ。


それで、
今度は小春ちゃんが
俺の家に居候することになった。


『ほんと…俺らの親って甘過ぎだよな』


『ほぇ?』


キョトンとする小春ちゃん。


そんな小春ちゃんの唇を
ゆっくりなぞる。


『俺、今回こそ色々我慢する気ないんだけど…』


俺の言葉にみるみる赤くなる
小春ちゃん。


はは、予想通り。


こんな可愛い反応するから
ついつい苛めてしまう。