勉強を終えて
俺はリビングに向かった。

もう12時を回っていて
誰もいない。


時計の音だけが聞こえる。


俺はキッチンを拝借して
インスタントコーヒーを入れた。


夕方まで寝たから
まだ眠れないなぁ…


ソファーに座ってのんびりしていると足音が聞こえた。


振り返ると小春ちゃんがいた。

トイレの帰りのようだ。

『直樹くん…寝られへんのん?』

『ん―…大丈夫だよ。
ちょっとのんびりしてるだけ』


俺の答えに
小春ちゃんは少し微笑んだ。

『一緒してい?』


『子供は寝る時間だろが』

俺がからかうと
小春ちゃんは白い頬を
ぷぅと膨らませた。


小春ちゃんはキッチンで
ホットミルクを作ってきて

そのまま
俺の向かいのソファーに座った。


『子供って2歳しか変わんないやんか』

ホットミルクを冷ましながら
上目遣いで睨まれた。


そっか。
2歳しか変わんないんだった…

でもなんてゆうか……

『小春ちゃんてもっと年下に感じちゃうな。』

小春ちゃんは目を丸くした。

『えぇ――――!?ッむぐ』
『しぃ―――――っ!!』

いきなり大きな声を出す小春ちゃん。


俺は慌てて腰をあげて
小春ちゃんの口元を伸ばした手で押さえた。


皆を起こしたら悪いと思った。