コンコンっ

『小春ちゃん?直樹だけど…』



ドアの前で立っていると

ガチャリとドアが開かれ
小春ちゃんが中から
ぴょこんと顔を出した。


『直樹くんっいらっしゃい♪』


小春ちゃんは楽しそうだ。



俺は小春ちゃんの部屋に入る。



仮にも
夜だし女の子の部屋だし

長居は無用だ。



『用件は?』


単刀直入に
でも出来るだけ柔らかく言う。



小春ちゃんは俺をベッドに座らせた。



小春ちゃんは
俺の正面の椅子に座ってじぃっと俺を見る。



まっすぐな瞳に
俺は思わず目を反らした。


な…なんだ…?



小春ちゃんは
うっとりした声で呟いた。




『やっぱ直樹くんって綺麗やぁ…』