あたしの執事

「ココロも反抗期か…」


少し寂しそうなお父さん。
「大毅さん…こんにちは」


でも大輔さんが挨拶をすると、急に笑顔になって、すぐに自分の部屋に連れていっちゃった。



私は仕方なく、自分の部屋でベッドに横になりながら大好きな歌を聞いていた。



かすかに聞こえる、お父さんと大輔さんの笑い声。



どんな話をしてんのかな…。


「ココロココロ!!」


お母さんは、ノックもせずに私の部屋に入ってきた。


「もぅお母さん、入る時ノックしてって…昔から言ってるでしょ?」
「ごめんねっ!で…ココロ!これ…ココロが作ったの?」


そう言って私が作ったケーキの箱を開く。


「そう♪」
少し得意気に言った。



お母さんは、目を輝かせた。
「お母さん…食べてもいい?」


あぁ…私の食欲旺盛なとこ…お母さんに似たんだ…。


「みんなが集まったらみんなでね」
「うんっ!あ…ココロ!ちょっと手伝って!」


私はお母さんに手を引っ張られながら台所に行った。