あたしの執事

「じゃあ行きますか♪」



そう言って寒い外に出ていった大輔さん。


そして…広い庭にヘリコプターが一機。


「ココロ様―?」

「は…は―い!」
私はケーキを紙袋に入れ、大輔さんが待っている庭まで走って行った。




私はいつのまにかヘリコプターの中で、紙袋を抱えて、寝ていた。



「ココロ様…」
「ん…大輔さん…?」
「もう着きましたよ」


そう言って大輔さんはヘリコプターを降りて私を誘導してくれた。
ケーキ以外の荷物は、大輔さんが持ってくれてるから、私はケーキの入ってた紙袋をギュッとしながら、家入った。


「お母さん―?ただいまあっ♪」

ドタドタ…


廊下を走る音…。


「ココロっ!!」
そう言って廊下の角から出てきたのは、お父さんだった。
「お父さん!ただいまっ♪」
「ココロ…また綺麗になって…お父さん感動…」
お父さんは、大輔さんの前だというのに私を抱きしめた。


「ちょっ…お父さん…恥ずかしいでしょ!」

私は、ゆっくりお父さんと体を離す。