都合が悪くなったらすぐに『大毅が呼んでる―』って言って電源を切るお母さん。



でも…そんなお母さんもお父さんも大好き。


私は、家に帰る用意をしていた。



大輔に貰った小さな花束は、花瓶に入っていた。


「いつ…気持ち伝えようかな…」


私は、用意はそっちのけで、大輔さんの事を考えていた。



「ココロ様…?用意は終わったのですか?」

「だ…大輔さんっ」



私は、すぐに用意を始めた。
「楽しんで来て下さい」


「うん…そう言えば…大輔さん、私の家に来たこと無いよね?」
「あ…はい」
「じやあ…私の家に来て!」
「え…?」
「無理…?」



大輔さんは、少し経ってから答えをくれた。



「行かせてもらいます」
「やったあっ―♪」



私はうさぎみたいに跳び跳ねた。



「お願いします」


大輔さんは、目を細くして笑った。



今年のクリスマス…一緒にいれるんだ…。

少し…気合い入れて…ケーキなんて作っちゃおうかな…♪