ミスコンのトップになれなかったという事は、大輔さんに気持ちを伝える事が出来なくなった。



だけど…私はこれからも、もっと頑張れる気がした。



ライバルのさくらがいて…私の執事の大輔さんがいる…。



私はさくらと握手をした。

「さくら…おめでと!だけど…」
「だけど?」



「来年はその王冠…私の頭の上にあるからねっ!!」
「私も負けないから…」



少しだけ…さくらが羨ましかった。
花びらの中に立っている、さくらと翼さん。



私の隣に、そっと大輔さんが立った。



「おっしかったですね」


「でも…これで頑張れる!!」



私は、大輔さんを見た。



「どうしたんですか?」


「何でもない!」



まだまだ…気持ちは伝えられない…