「大輔さんって…何でも出来るね…」


「私がいます。必ずピアノが弾けるようになるように私も頑張ります」

大輔さんは、私を椅子に座らせて、私の横に立った。

私の肩に手を置いて…


一定のリズムで私の肩を叩く。


私は、そのリズムに合わせてピアノを弾く。

ピアノの音だけこの部屋に響く…。


私の中では、心臓の音しか聞こえなかった。ドキドキが止まらないこの時間。


一秒一秒がドキドキしてて、ドキドキしない日なんて無かった。
それ位、大輔さんが好きなんだ。