あたしの執事

「全然!!全然いいですっ!!」
「そんな緊張しないで下さい?普通でいいですよ」
「なら……ココロって呼んで……」
「え?」
「ココロって……呼んで?」


何言ってんだ私!!
自分でも止められないなんて……めちゃくちゃ恥ずかしいんですけどー!!


「ココロ……」


私の耳元で囁いく大輔さん……。
凄く……ワイルドさハンパないし。
凌ちゃんよりワイルドで驚いている私。



自分でお願いしたんだけど、なんだかめちゃくちゃ緊張する。
ドキドキが止まんないよ……。



「これでいいですか?」



いつもと違う笑顔。
何か……いたずらっ子みたいな笑顔だった……。
そんな笑顔も大好きです……。



「もっと……」
「え?」
「もっと名前呼んで……」



期待に添えて大輔さんは、私の名前をいっぱい呼んでくれた。



好きな人に名前を呼ばれる嬉しさ………たまらなく嬉しかった。



「もう1つ……お願いいい……?」
「どうぞ」



わがままな私のお願いを全部聞き入れてくれる大輔さん。


「私と二人きりの時だけ……敬語じゃなくして?」



大輔さんは、目を細くして笑った。



「じゃあ……俺からもお願い……大輔って呼んで……」