あたしの執事


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「ココロ……」

ななななな…何!?……ちょっ……大輔さん、めっちゃ顔近い……!!
しかも……ベッドの上だし……ココロだなんてー!!



だんだん近づく顔。
目はしっかり開いてるけど、近づくに連れ、口が少し開いていく……。


これって……これこそが……キス……だよね!?


で……でも……まだ心の準備があ!!
ファーストキスが、こんな形でいいわけ!?ねーココロ!!拒否してー!!




「いやぁー!!」

大きな声で大輔さんからのキスを拒否。
でも……目を開けると前には大輔さんがいない……。


もしかして……夢!?


大輔さんと付き合って早一週間。
毎日この夢の繰り返し。
いつも拒否ってこの夢はおしまい。



いくら好きな人でも……あんな形でのキスは嫌。


もっとこう……誰もいない暗い公園とかで……なっ!!何想像してるんだろっ!!



大輔さんと付き合って、頭の中は変態モード。
もしかして私、ムッツリ!?



「ココロ様?お目覚めですか?」


寝癖がついた髪の毛。
まじで大輔さん、フェロモン出すぎ……。


「モーニングは……パンでよろしいですか?」