ふと、周りをみると、やはり雪がまだ残っている。 その向こう側には、掃除も部活もないヤツが早くも下校していた。 ─ッあぁマジさみぃし! 今日のウォーミングアップは念入りにするように言わなきゃな。 そしてまた、何気なく回りに目を向けた。 ──あ… 視線を投げた先には、考えて、考えてしまってやまない、七瀬がいた。 思わず、背筋が伸びる。