雪の降る日に

 



パタン、と携帯を静かに閉じる。


教壇に立つ先生を伺い見ながら、携帯をズボンのポケットに入れた。


そのまま、授業を聞くわけでもなく俺は西日が入り込んで来た窓の外に視線を移した。















『やだ…こわいよ…やだよ村上っ…!』




無意識の内に目を閉じていた。



─こんなにも鮮明に、七瀬を犯したあの時を覚えてる。