雪の降る日に

 

瞬間、現実と、ずっと頭に浮かんでいたものが重なった。


部長会議が開かれる視聴覚教室に


七瀬が、一人佇んでいた。



目が、合っていた。



「あ…」



七瀬はそう言い、パッと俺から目を離した。
…戸惑っているようだった。
話した事はない、けれど中学の時から知っている、という微妙な関係の俺に、どう接するか迷ったみたいだった。



「村上…」


七瀬は俺を見て、意を決したように呟いた。



─ドクンッ!

大きく心臓が鳴った。体が熱くなって、そのまま心臓はせわしなく動いていく。


「おう…」


はじめて名を呼ばれた。 
伏し目がちに声を返す。