「サボりじゃないよ。今日はちゃんと休暇届出しているから」
「ふーん」
ふーんって・・・適当な返事だなぁ・・・お前が聞いてきたのに・・・
「今日は、昼には帰ってこれないからユウがサイの分のお昼作っておいてくれる?」
俺はユウに問いかけた。
サイは、家事がまったくできない。
いや・・・できないというか不器用だというか・・・。
作れるは作れる。ただ、お皿が無駄に減っていくだけ。
一食作るのに何枚割ったかなぁ・・・あいつは・・・。
「おい、ハル。お前さりげなくひどいこと言ってないか・・・?」
ひどいというか、自分でもわかってるのに・・・。
まったく・・・。
「冗談だよ。まあ、二人で一緒に作っておいて。あぁ・・・あと、俺の分は作らなくていいよ!」
「・・・お前、まさかデートか・・・?」
「5割はずれで5部あってる」
「はぁ・・・?」
遠まわしに答えた。

