ガッシャンッ――――。


「誰!?」



屋上にでると、女性の声がした。



「俺だよ」

「げ・・・ハル先生・・・」

「げってなんだよげって・・・」

「だってぇ・・・」



彼女は、すごくいやそうな顔をして外を見ていたのをこっちに振り返った。



「連れ戻しに来たんでしょ・・・?って、何やってんの!?何でそこで座るの!!!?」



俺はそのまま足を進めて彼女・・・ユリの隣に座った。

本当は、ユリの言ったとおり授業のために連れ戻しに来た・・・・

はずだったんだけどな・・・

やっぱり、わかっちまうんだよな。こいつは何か心に抱えてるって。

ただ、授業をサボりたくて屋上にいるんじゃないってこと・・・。