何話せばいいか、分からないから名前だけ言った。



「桃ちゃん、携番教えてくんね!?」

「ごめんね・・・教えられないの」

「いいじゃん教えてよ~♪」

しつこい・・・

「桃、携帯持ってないの」

ありがと~理沙

「えぇ~!!携帯持ってないの!?」

「うん だから、教えてあげられないの」

「親厳しいの?」

「そう言うことも無いけど・・・ね」

「じゃあ、買ったら、教えてね?」

慣れ慣れしく、肩を組んでくる。

うざい。

プルルルル。

プルルルル。

「なんだぁ~持ってるんじゃん!!」

雫からだった。

「ごめん ちょっと、出てくる」

慌てて一人、外へ出た。

「もしもし」

「桃今、何処?」