女の子達が可哀想になってきて、あたしは雫を説得しようとした。

「いいの?桃は本当に?」

・・・

「・・・ぃゃ」

「ん、可愛い」

ちゅっと、不意打ちでキスされた。

見ていた子達は、顔真っ赤。

「神我先輩が、こんなに甘かったなんて・・・」

「でも、そのギャップに胸キュンかも!!」

益々、ファンを増やしそうだった。

「この後どうする?」

キスをされて、赤くなっていた顔を覚ましたあたしは雫に聞いた。

「ん~、最後に図書室でシ」

「言わないで!!」

「クスクスクス」

「も~何笑ってんのよ!!」

「いや、可愛いから?」

「\\\ あっ!!制服デートしよ!?」

「ああ」



「どこ行く?」

取り合えず、ぶらぶらしながら雫に聞く。