今日は雫の卒業式。

建築関係の大学へ進学する。

大学は遠くないけど、会う時間が減る。

つまり、あたしは雫にベタ惚れなのだ。

「神我雫」

「はい」

雫の名前が、呼ばれた。

かっこよく壇上に上っていく。

その後姿に、なんとも言えない胸の痛み。

雫が、遠くに感じる・・・




式は終って今、皆自由に写真を撮ったり喋ってたり、泣いてたり。

「雫、最後に制服の写真撮ろう!?」

「ああ」

二人で写真を撮って、校門に向かって歩いていると・・・

「神我先輩!!一緒に写真撮ってくれませんか!?」

彼女居るんだけど!!

「悪いけど、そう言うの無理だから」

「そう・・・ですか・・・」

「撮ってあげれば!?」