「あっ待て」

「ん?」

「俺も買う」

そう言って、青を選んだ俺は桃が持っているピンクを持ってレジへ向かった。

「864円です」

金を払って、店を出る。

「ありがと 払うよ?」

「いいって」

「でも、」

「女に払わせるなんて、かっこわりぃし」

「ありがと 携帯につけよ!!」

「じゃあ、俺も」

「お揃いだね?」

「ああ」

二人の携帯に付いてる、ドリームキャッチャー。

正直、桃と付き合う前とかはお揃いが嫌だった。

なんか、束縛されている感じがした。

でも桃と付き合ってからは、逆に俺が束縛してる。

それだけ、桃が大事。

誰にも渡したくない。

俺の宝物。




〔桃〕