「男が女よりなんで強いか知ってるか?」

「はぁ?」

「女を大切な人を守る為なんだよ!!」

ガツッ

雫がその、男を殴った。

「いいか、金輪際二度と彼女に近付くな」

「わかったよ」

そう言って、男は帰ろうとする。

「待て」

彼方君が、引き止める。

「あぁ?まだ何かあんのか?」

「俺にも殴らせろ」

ガツッ

その男は、彼方君に殴りかかろうとしたが負けると分かったのか逃げていった。

「大丈夫か?倉島」

「・・・・しないで」

「はぁ?」

「余計な事しないでよ!!」

「何でだよ!!」

「あたしは、彼がそばに居てくれるだけでよかったのに・・・」

「・・・」

「それは、待って」

思わず、あたしも入ってしまった。

「美奈さん、助けて欲しかったんじゃないんですか?」

「・・・」

「だから、彼方君に打ち明けたんじゃないんですか?」