「あっ・・・悪い」

「ううんい いいの 雫が桃ちゃんの事好きなの知ってたし・・・言いたかっただけ」

「じゃあ、行くな!!」

「うん・・・」

俺は慌てて、桃を追いかけた。

校舎を出て・・・

「桃~~~!!」

出来る限り、大きなお声で叫ぶ。

周りの目なんて、気にしてられねぇ。

「桃~~~~!!」

「雫!?」

「居た!!」

走って抱きしめに行く。

「きゃっ!!」

「よかった ごめんな?」

「?」

「確かに、西森は俺のこと好きだった」

「・・・」

「でも、断わった」

「・・・」

「俺の好きなのは、桃だから」

「ありがとう」

「いや・・・俺の方こそごめんな?」

「もういいよ」