あたしを抱きしめながら、あたしの胸に顔を埋める雫。

甘えん坊みたい。

スリスリして、また味わうようにじっとする。

それが何回か、繰り返された。

最初は恥ずかしかったけど、途中から雫がとっても可愛く思えて、つい頭を撫でていた。

「俺、子どもみたい」

「たまにね」

「やっぱり」

「でも、可愛い」

「・・・桃の方が、可愛いし」

「可愛くないよ」

「いや 十分可愛いから」

「\\\」

あたしが真っ赤になると、満足したように可愛い攻撃をやめた。




「じゃあ、また明日」

あれから、少し二人でゴロゴロしていた。

けど、「そろそろ帰らなくちゃ」と思い雫の家を出た。

「うん あっ体、大丈夫?」

「若干だるい」

「まぁ、ゆっくり寝ろ」

「うん」