俺の指に、舌に反応する桃が可愛くて優しくしようと思ってたのに、少し激しかったかもしれない。

起きてまだ裸で眠る桃を見て、すっごい安心する。

スヤスヤと子どものように、寝息を立てている桃が愛おしい。

俺は桃の額にキスし、もう一度桃の小さな手に、指を絡ませて眠った。




〔桃〕
起きると、隣に雫が居た。

結構外は暗くなっている。

そろそろ起きようかと思い、ベッドを出ようとするとあたしの手を握っている雫の手。

「起きた?」

「ああ」

「服着たいから、あっち向いて手を離して?」

「やだ」

「でも、そろそろ帰らなくちゃ」

門限は無いけど、あんまり遅かったら怒られるし。

「・・・わかった 早くして」

さっとあたしの手を、離す雫。


「出来た」

「こっち来て」

着替え終わると、ベッドから雫に呼ばれた。

「うん」
そのまま手を引っ張られ、ベッドに連れ込まれた。