次の日から、あたしはしょうがなく弁当を作って持って来た。

「ちょっと、来い」

朝、学校に着くと突然呼び出されたあたし。

しかも、相手は「氷の王子様」。

「ちょっと~皆が居る前で呼び出さないでよ」

「なんで?」

「注目されるからじゃん」

「注目されたくないから、嫌なの?」

「だって、あんたモテるのにあたしと一緒に居たらあたしあんたのファンクラブの人に怒られるでしょ?」

「まぁね」

「まぁねじゃないわよ!!」




〔雫〕
こいつ、表情がころころ変わって面白れぇ。

「なに笑ってるのよ!!」

「いや・・・まぁ、その時は守ってやるから なっ?」

そうすると、急に顔が赤くなる目の前の女。

俺は、知らず知らずこの女にハマっていった。




〔十奈〕
「守ってやるから」と言った「氷の王子様」。

でも、その顔が全然「氷の王子様」じゃなくてドキッとした。




あたしは、この「氷の王子様」に少しずつハマっていくのだった。