えっ・・・?

視界が、傾く・・・?




「んっ・・・」

「あっ起きた?」

「ここは?」

「保健室 もう、いきなり倒れたからびっくりしたじゃん」

「ごめん」

「あっ原因は貧血だって 最近、ちゃんと寝てなかったでしょ?」

「うん」

「でも、〝あの〟「氷の王子様」の神谷君があんなに必死になるとは、思わなかった」

「どうして?」

「あんたが倒れた瞬間駆けつけてくれてお姫様抱っこで保健室まで運んでくれたの」

「嘘・・・」

「嘘じゃない」

「すごい急いでいたよ」

「・・・・・・」

美沙が出て行って、あたしは一人でベットで寝る。




あんなひどいことを言っても、やっぱり心配してくれる優しい人。



だから、胸が苦しい。

だから、切ない。

だから・・・・・・