あたしは、それにつられて悠理くんの首に両手を回した。


正面から見る悠理くんは、可愛くもあり、また格好良さもあった。


「目ぇ瞑って」


あたしは目を瞑った。


―――――それを合図に、唇に柔らかいキスが落ちてきた。


そしてゆっくりと唇が離れて、今度は視線が絡まった。


悠理くん、やけに色っぽいんだけど。


「悠理って呼んでいい?」


「おう!
じゃあ、俺は祢桜って呼ぶ」


「りょーかい!」




今の時刻は午後8時。


幸せオーラ全開のあたしらを、綺麗な星が照らしていた。