祢桜side


次の日、学校に行くと真っ先に光希のところへ行った。


「おはよ〜」


「おはよーさん。
昨日はどうだった?」


光希は何もかも悟っているような怪しい顔で、あたしを見ていた。


………鋭い奴め。


「大して話さず帰ったけど、うん、惚れちゃいそう!
しかもなんかさ安心感があるんだよね。
どうしてだろ?」


「おっほん」と光希は咳払いをすると、目を輝かせて言った。


「うっわー。
あんた一目惚れしたんだね!」


はい?


「な、何を………」


おっしゃってんのか……よく分からないんすけど。


「だから一目惚れ!
しかも、性格に惚れたんだよ。
あんたの場合はね!」


「性格に一目惚れって聞いたこと無い気がするわ…」