会社に帰る頃にはもう半分ほど太陽は傾いていた。
腕時計の時刻は昨日の
ままで止まっている。



「ほい。てかこのジャージ絶対洗ってねぇだろ。」



車の中で助けを求めている涼太に乱雑に投げつける。




「ちゃんと洗ってるわ。一週間前にきれいに洗ってある。」



果たしてそれを洗っていると言うのだろうか…



「きたねぇもん触っちまった。」



「ま、そう言うなよ。とりあえず上がるか?」



ようやく車から降りだし、上下ジャージという
なんとも場違いな格好で涼太が問う。



「そうだな。とりあえず撮るもんは撮れたしいいとするか。」




会社にあがる時私は隣にいるロボットと距離を置いて上がった。