聖十がいた。

聖十は、私には気付かず
どこか遠くを見ている。

どこか、懐かしいような目で。

ズキン、ズキン
「____っ!」

『また』この感じ。
ここ、何か来たことある?

私は、頭の痛さに、
両膝を立て、頭を抱え込んだ。

ズクン、ズクン
「_______っい」
さっきより、一層ひどくなってきた。
鈍い音が、脳内に響く。

なにかが、フラッシュバックした。