「ッく・・・!ゲホッ!」




総司は咳を止めようとした。




しかしそれがもっと悪かったのか血を吐いてしまった。




総司はもう分かっているのだろう・・・。




自分の死ぬ日までのカウントダウンを。




「ごめん…美夜。約束は守れません……あの子たちを悲しませてしまう。」




総司はなんとも言えない涙を流した。




悲しい涙でも、悔しい涙でもない…よく分からない感情が総司の胸を締め付けた。




何日か経ったある日。




この日総司はいつもよりも体調が悪かった。




咳もひどく血もいつもより吐いていた。




「もう僕は駄目ですね…近藤さんごめんなさい。」




「総真、美湖…ごめん。」




総司はみんなに謝っていた。




その時、総司の頬には一粒の涙が流れていた。




「そして…ありがとう。こんな僕を必要としてくれて。愛してくれて。」