「父様、体は大丈夫??」




美湖が座りながら言った。




総真は心配そうに総司を見ていた。




たぶん美夜のようにいなくなってしまわないか不安なのだろう。




総司はそれをわかったのか総真と美湖に笑って言った。




「僕はいなくならない、ずぐに元気になるよ。だから心配しないで?」




総真と美湖はホッと胸を下ろした。




それからしばらく経って総真と美湖は部屋を出て行った。




総司のことを気遣ってのことだろう。




総司は二人が出て行くと一気に咳き込んだ。




二人の前では平気なフリをしていただけなのだ。