「美夜。起きて?」




私の耳に幸喜の声が届いた。




私はゆっくりと目を開けてた。




『…幸喜……ここは?』




「今日はココで泊る。」




私がいたのは籠の中ではなく1つの部屋だった。




「僕が運んだんだ。美夜起こしても起きないから。」




そう言って無邪気に笑った。




『ありがとう。』




私たちはそれから御飯を食べた。




私の隣の部屋で幸喜は寝るそうだ。




たぶん私に気を使ってくれているのだろう。