『まず一つ目、壬生浪士組に寄付すること。』




『二つ目、私を側室として迎えること。』




幸喜は二つ目を聞いて顔をゆがませた。




たぶん一つ目は納得してくれたんだと思う。




「寄付はしよう。」




「しかし!側室は認めない!!正妻として迎える!」




『それなら着いていかない。』




私は幸喜の目を見て話した。




私は幸喜の妻になりたいわけじゃない。




「…わかった………認めるよ。」




幸喜が折れてくれた。




私はホッと胸を撫で下ろした。