「そうか…ならお父さんて呼んでも構わんぞ?」




そう言って豪快に笑った。




本当のお父さんよりも近い存在に思えた。




『お父さんか……。』




私は未来に居るお父さんを思い出した。




お父さんには何年も会っていない…。




だからお父さんの顔は曖昧にしか思い出せない。




「園田早く来ないと置いてくからな。」




新見さんの声がして我に返った。




『今行きます!!』




私は新見さんに駆け寄った。