「よし、行こう。とりあえず、着替えるために、部室。」 気付けば、手を握られてる。 『ちょっと……』 もちろん、男の人と手を繋ぐなんて、生まれてはじめて。 あたし、今きっと、顔、真っ赤だよ……。 なんだかすごいドキドキする……。 たぶん部室に向かうまでの道のりを引っ張られながら、そう考える。 ほんとに、なんなんだろう、この人。 だけど、なんだかこの腕を振り払う気分にもなれないな……