オタク男子

「佐々木君・・・。大丈夫?」

「んっ・・・。森久保さん?」

「そうだよ?どうしたの?急に倒れて」

「それは・・・」

“あなたの、身体を見て。鼻血がでり、貧血になりました”

なんて、言えネェ!!

「俺、貧血なりやすいんだ」

「そっかぁ。大丈夫?」

俺の顔をのぞく彼女。

どんだけ、無防備なんだ。

可愛すぎるだろ・・・。

ふいっ。

俺は、森久保さんから目を背けた。