オタク男子

「そう?なんか、ごめん」

「何で謝るの?嬉しいよっ、へへっ。帰ろうっ」

サラッ

彼女の髪が、ふわりと舞った。

俺は、その後ろ姿に見おぼえがあった。











「え?方向こっちなんだ。私も」

「そうなんだ。偶然だね」