次の日、美里と香奈と別れたことを話した。




「そうなんや。まぁ好きな人できたんやからしゃあないやん」


「これから慶くんのためにも幸せならなな」



美里と香奈は優しく唯に言ってくれた。



「ありがとう!唯、颯斗君のことちょっとずつ知っていくわ」


「あかーん!!!!!」



美里がイスから勢いよく立ち上がって、大きな声で言った。



「最初やからもっとガンガン行かな!颯斗君のこと知るだけじゃなくて颯斗君に唯のこと知ってもらわな!!」


「…はい!」



美里の言葉に圧倒され、思わずしっかりした返事をしてしまった。



そうやんな…。


颯斗君と付き合うためにはまず、唯のこと知ってもらわなあかんやん。