それでも最初はきごちなく、苗字で呼び合っていた名前。 でも、それも気付けばいつのまにか変わってて。 『ミチ』 『マナ』 『ショウ』 『ナオ』 『タク』 あたし達はそれぞれをそうやって呼ぶようになっていった。 担任の先生からは、 『何でお前達五人はそんなに仲がいいんだ?』 なんて言われるようになったくらい。 でも、何でって聞かれてもあたし達にもよく分からなかったんだ。 ただ周りから見ても、あたし達は不思議に思われてしまうくらい、男女の壁もなく打ち解けていた。