『てか、なになに?お前らもタクん家寄るの?』
『つーか…俺らが先にタクん家でゲームの約束してるんですけど』
と、その時―――
クラスメートの翔とナオがそう言いながらあたし達の前に現れたから。
『まぁまぁいいじゃん。ゲームしてドラマ見ればさ』
と、タクがあたし達を交互に見ながらそう言った。
そしたら………
『ドラマが先だし』
『ゲームが先だろ?』
『えーーっ?月9見てからゲームでしょ』
『はぁ?ゲームが先だって』
『月9!』
『ゲーム!』
『月9ですー』
『ゲームですー』
賑やかな昼休みの教室に、
あたしとマナと、翔とナオの…
くだらない言い争いの声が響いていた。
『まぁまぁ、とりあえず、つまんねーケンカは終了ー!』
と、その時。
そう言って、タクが間に入ってあたし達をなだめ始めると…
あたし達みんなの五人の顔には、何故か笑顔がこぼれていった。



