恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜




そして出席確認も終わり、クラスメート全員が揃っていることを確認すると、先生は真面目な顔であたし達に言ってくれた。




『今日でお前達は卒業するけど。忘れないでほしいことがあるんだ。この教室で…一緒に勉強したこと。将来について一緒に悩んだこと。大声で笑ったこと。ケンカしたこと。全部全部……忘れないでほしい』




先生は、気付けば顔を真っ赤にしていて。

目にうっすらと、涙を浮かべていた。




『それから、今から出る卒業式も、ちゃんと目に、胸に、焼き付けていてほしいんだ。いつか大人になって振り返った時、高校三年間ってさ……きっと一番キラキラしてて、輝いた思い出に変わってるはずだから。だからこの学校での最後の思い出を、今日も記憶のどこかに残しておいてくれ』




先生はそう言うと、



『じゃあ廊下に整列。体育館向かうぞー』



と、一番に教室から出て行った。