そして季節が秋に変わると、
環境はもっと慌ただしくなっていった。
みんな志望校を絞って必死に勉強してたり。
就職しようとしている子は、漠然と現実の厳しさを感じているようで。
後悔しない未来を手に入れるために、誰もが少しずつ力を入れ始めて。
あたしもそう。
一、二年で習った基礎の復習から始めて。
家で勉強する時間も少しずつ増えていった。
でも――――
『気持ちいいね、秋の風』
『だねーっ、ちょうどいいよね』
『この間まで死にそうなぐらい暑かったのにな』
そんな日々の中でも、以前よりは減ってしまったけれど。
あたし達はちゃんと、みんなで一緒にいる時間を大切にした。



