恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜




でも……


いつからか心は求めてたんだ。




あたしを見てほしいって。


翔の特別な存在になりたいって。



友達なんかじゃなくて…



翔に愛される、

彼女になりたい―――って。





『じゃぁさぁ、ミチ…』


『んー?』


『俺達さ……その……なんつーかさ…』


『え?』


『友達を越えて…その……あのさ…』


『フフフッ』




なんか笑っちゃダメなのに。

気付いたらあたしは笑っちゃってて。



緊張してるからか、うまく言葉が出てこなくて焦っている翔を見ていると、

こんな翔も、なんだかすごく可愛くて…

好きだなぁって、改めて思った。