『大丈夫か?』 『うん、なんとかね』 でも、思っていたよりも急な坂道で。 そしてやたらと長くて。 俺でもちょっとキツイと感じたくらいだったから、マナもシンドイだろうなぁと思いながら登り続けて。 だけど―――― 『わぁーー!なにコレー!』 ようやく辿り着いたその場所は、綺麗とかそんな言葉で片付けんのはもったいないぐらいの景色が見えて。 嬉しそうに遠くを眺めるマナを見ながら、疲れたけどやっぱり来た甲斐があったな、なんて…そんなことを感じていた。