恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜




『さ!ずっと笑ってても仕方ないし、そろそろバーベキューの準備しよう!』


『炭とかはあんた達が担当ね!私とミチは材料出したりお皿とか用意するから』




そしてひとしきり笑った頃、


マナ達がそう言ってキッチンに入っていったから、俺達は言われた通りにテラスに出て、バーベキューの用意を始めた。





5時だというのに

まだまだ全然外は明るい。




虫の鳴く声。

生ぬるい風。


八月も後半だというのに。


季節は秋が来る気配なんて全然なくて。




『なにボーッとしてんだよ、サボんなよーナオ!』



その時タクがそう言って、俺の背中をポンと叩いてきたから。




『サボってねーよ!』




そう言って俺の横を通り過ぎたタクを後ろから思いっきり膝カックンしてやった。