そして夕方―――― 『結局2時間も釣りしたのにさー、一匹も釣れなかったなんて逆に奇跡だよ』 『……はいはい、奇跡ですよね』 『ハハハハッ』 ログハウスに戻った俺達の間には笑い声が飛び交ってて。 タクは結局魚が一匹も釣れずに本気で落ち込んでるし。 そんなタクを見てマナとミチは本気で笑っている。 そして俺と翔も、そんな光景になんだか笑えてきて。 みんなでバカみたいに大きな声で笑っていた。