恋色オレンジ〜夕焼け色の恋〜




それからタクが戻ってきて、マイペースに釣りを始めて。


俺達はその横で、川を眺めながらいつものように話をした。





『なぁ、来年もみんなで来たいな』


『ってことは姉ちゃんと健太さんが別れないように願っとかないとな』




俺が言うと、翔がそう言って笑う。





『そっか、そうだよな』




そして俺も、フフッと笑った。





高校生の俺達が。


友達だけでこんな場所にいられるのも。


あんなにいいとこに泊まれるのも。




翔の姉ちゃんや健太さんがいるからで。




俺達よりも少し大人な二人がいたからなんだよな。




そう考えると、

また二人には感謝の気持ちがうまれてくる。




ありがとうございます、って。


また明日、ちゃんと改めて言おう。